医療事故トラブル相談

ベッドからの転落事故

介護が終わったらまた柵を上げるようにしていた

ご高齢の方が多く入院している施設

私の知人が勤務していた病院での出来事です。その病院はご高齢の方が多く入院している施設でした。ある80代の男性の患者様で、介助すればゆっくり起き上がってベッドに座ることができる状態の患者さんがいらっしゃいました。ベッドには通常は柵がついていますが、看護師が処置をしたり、介護士がオムツを替えたり体を拭くときなどは柵を一度降ろして、介護が終わったらまた柵を上げるようにしていました。

ベッドと壁の間にぴったりと挟まってしまった

介護士はベッドの柵を上げるのを忘れる

その日は、夕食を終えた後に、介護士が一度オムツを替えに行ったのですが、シーツが汚れてしまったそうで、シーツ交換や脱臭などの作業でバタつきました。いつもと違う作業で慌しくしたためか、介護士はベッドの柵を上げるのを忘れ、その日の勤務時間を終えて帰ってしまいました。

夜間は日中よりも少ない人数で、ナースステーションに数人が待機し、ナースコールがあれば駆けつけます。また、夜間の見回りも数時間置きにします。その患者さんは普段は寝返りを自分でうつことはほとんどないのですが、その日は自分で動いたのか、夜間の間にベッドから転落してしまい、壁側のベッドだったのでベッドと壁の間にぴったりと挟まってしまったのです。

骨盤を骨折していることが判明

ナースコールを呼ぶこともできなかった

身動きが取れないので、ナースコールも呼ぶことができず、2~3時間は挟まったままだと思われます。夜間の見回りが来て、ようやく発見されました。

数時間以内だったので、脱水などの症状は無く済んだのですが、ご高齢で骨が弱くなっていたため、骨盤を骨折していることが判明しました。病院側から患者家族への謝罪と説明はあったのですが、患者家族は柵のかけ忘れだけでなく、放置されたということに激怒してしまい、弁護士事務所へ医療事故被害として相談に行きました。弁護士を通して示談の方向で話がついたそうです。

DATE:2016/08/21

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